岡山で広がる特殊詐欺防止活動
2025年8月28日、岡山県警察本部にて「特殊詐欺等被害防止緊急対策会議」が開催されました。このイベントは、全国で増加しているオレオレ詐欺などの特殊詐欺を防ぐために、地域住民や事業者を対象に行われました。特別防犯支援官としてSTU48の内海里音さんが参加し、被害防止の重要性を訴えました。
警察犬の活躍
会議の冒頭では、オリバー・フォン・ボアハイム号という警察犬が「一日広報警察犬」に任命される式典が行われました。この犬は岡山県出身の俳優、オダギリジョー氏の監督作品『オリバーな犬、 (Gosh!!) このヤロウ』に登場するキャラクターで、オダギリ氏も出席したイベントでその重要性を伝えました。オリバーは「私が頑張ることで、岡山の特殊詐欺被害が少しでも減るといいです」と意気込みを表明しました。
特殊詐欺の現状と対策
次に内海里音さんが登壇し、最新の特殊詐欺の手口について説明しました。彼女は、「最近の詐欺は高齢者だけでなく、20代から50代の人々にも影響が及んでいます」と警告しました。
特に目を引いたのは、犯人たちが警察官を装い、被害者に対して「口座が犯罪に使われている」といった虚偽の説明を行い、ビデオ通話を通じて偽の警察官を見せる手法です。この方法では偽の警察手帳や逮捕状を提示し、信用を得てから振込を強要します。
さらに、被害の約7割が国際電話を経由していることも指摘され、内海さんは国際電話を受け取らない選択を推奨しました。これにより、詐欺師との接触を未然に防ぐことが可能です。重要な情報として、国際電話の着信を遮断するための申込書を最寄りの警察署に提出する方法やオンライン申請の手続きも紹介されました。
地域への呼びかけ
内海さんは「国際電話の着信を遮断することで、詐欺被害を未然に防ぐことができます。この情報を地域全体に広めて、自分だけでなく家族や友人も守っていきましょう」と強調しました。
トークセッションでのメッセージ
イベントの最終部では、オダギリジョー氏とのトークセッションが行われました。オダギリ氏は、詐欺被害に遭った多くの人が「自分だけは騙されない」と思い込む罠について語り、岡山での被害を減らすことへ強い意志を持っていることを示しました。また、地域が一丸となって取り組むことの重要性を訴えていました。
結論
このように、岡山県では特殊詐欺防止の取り組みが進められています。内海里音特別防犯支援官が引き続き地域をリードし、警察や地域団体との連携を深めることで、さらなる防止策が期待されます。
このイベントを通じて、地域住民が意識を高め、共に詐欺から身を守る方法を考えるきっかけとなるでしょう。