荷降ろしロボット登場
2025-07-30 11:33:25

サンワサプライ東日本物流センターに導入された荷降ろしロボット「RockyOne」

サンワサプライ東日本物流センターに導入された荷降ろしロボット「RockyOne」



物流の現場で、その自動化が急速に進んでいます。その中でも、特に注目を集めているのが、サンワサプライ東日本物流センターに導入された荷降ろしロボット「RockyOne」です。これは、サンワサプライ(上海)、SGシステム、XYZ Roboticsの3社が協力して実現したもので、2025年2月には日本市場への本格導入が予定されています。

「RockyOne」の概要と特長



「RockyOne」は、XYZ Roboticsによって開発された MM(Mobile Manipulation Robot 自律移動型単腕ピッキングロボット)です。特に、コンテナ内に積まれた様々なサイズの荷物を効率良く荷降ろしする能力が特徴です。ロボットは、全方位に移動できるAMR(全方向移動型装置)の上に、先進的な産業用ロボットアーム、3Dカメラ、独立制御の吸着ハンドを備えています。

このロボットは、コンテナ内の荷物を天井近くからでも手が届くように自動で荷降ろしできるため、従来の労働集約的な作業を効率化し、安全性も向上します。特に、荷物の積み方が悪い場合でも、タブレット端末上に警告や対処法が表示されることで、迅速な対処が可能になります。

導入の背景



近年、荷降ろし作業は重労働が要求される過酷な現場であることが知られています。特に夏場の高温や、積み上げられた荷物の高さから作業者が手を届かせることが難しい状況が続いていました。このような背景がある中で、自動化の重要性が高まってきています。

サンワサプライでは、重量やサイズにバラつきのある荷物が入ったコンテナから、如何に効率的に荷降ろしを行うかが課題となり、それを克服するためにSGシステムとXYZ Roboticsが連携し、シミュレーション検証が行われました。結果、様々な荷物が混載されていても、ロボットによる自動化率の向上を実現しました。

導入効果と今後の展望



2024年の実証試験では、コンテナの処理数が飛躍的に増加し、人力による荷物処理に比べて、重い荷物は1.5倍の速さで、軽い荷物は同等の能力を持つことが実証されました。また、2025年からの本格導入においては、更なる処理能力の向上が期待されています。

このロボットは、320PPH(大型荷物)や470PPH(中型荷物)という高い速度での荷物処理が可能で、人手による負担を軽減し、物流の効率を高めます。

日系企業の協力



サンワサプライ、SGシステム、XYZ Roboticsの3社はそれぞれの強みを活かし、物流現場の自動化と省人化を目指しています。SGシステムは流通システムのインテグレーションに関わり、XYZ Roboticsはロボットの開発・製造を担い、サンワサプライは製品の調達と品質管理を行います。これにより、高い標準と安全基準を維持しながら、物流の未来を築いていくことが期待されています。

まとめ



サンワサプライ東日本物流センターに導入された「RockyOne」は、物流業界の新たな可能性を切り開く存在です。今後の技術革新がどのように物流関連の働き方を変えていくのか、さらなる進展が楽しみです。


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