岡山大学が地域の研究大学としての挑戦を踏まえたイベントを開催

岡山大学の新たな挑戦

国立大学法人岡山大学が2025年11月5日に開催する「第15回 CSJ化学フェスタ 2025」では、地域中核・特色ある研究大学強化促進事業（J-PEAKS）に関するコラボレーション企画が行われました。このイベントには、岡山大学だけでなく、奈良先端科学技術大学院大学、山梨大学、信州大学が参加し、40名以上の研究者が集いました。

J-PEAKSの意義とは？

「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業（J-PEAKS）」は、日本学術振興会が実施している取り組みで、各大学がその地域や特色を生かしながら研究を深め、新たな成果を生み出すことを目指しています。岡山大学の仁科勇太教授は、Opening Greeting でJ-PEAKSの理念や目的について説明し、他大学の研究者たちを迎え入れました。

各大学の発表内容

イベントの中では、各大学が取り組む研究やプロジェクトに関する発表が行われました。まず、奈良先端科学技術大学院大学の藤井幹也教授が「奈良先端大のJ-PEAKS取り組みと化学業界」について詳しく解説しました。次に、山梨大学の鈴木美季URAは「グリーン水素研究拠点新設をブレイクスルーとする山梨大学の研究力強化の試み」について発表しました。

信州大学の土井達也准教授は「J-PEAKSを通じたアクア・リジェネレーション機構の信州発グローバル拠点化」に関する研究発表を行い、岡山大学の河本雅紀副機構長は「J-PEAKSを活用した大学経営改革」について話しました。これらの発表を通じて、各大学の独自のビジョンとそれに基づく取り組みが明らかになり、参加者たちは新たな視点を得ることができました。

パネルディスカッションでの意見交換

イベントの後半では、岡山大学の山本聖二課長をファシリテーターに迎えたパネルディスカッションが行われました。このセッションでは、研究者の研究時間の確保や、J-PEAKSの取り組みを学内に波及させるための戦略について意見が交わされました。多様な意見が出る中で、地域貢献と持続可能な発展に資する新たなアイデアが展開されました。

参加した若手事務職員たちも、この成功体験を通じて、日々の業務とJ-PEAKSのつながりを実感しました。

未来に向けた岡山大学の役割

岡山大学は、今回得られた知見を基に、研究力の強化を進めていきます。また、地域と地球の未来を共創する研究大学として、社会変革に寄与していくことを目指しています。教育機関としての役割と社会貢献の両立を図りながら、持続可能な発展を収束させるための取り組みは、地域にとっても重要な意味を持つものとなるでしょう。今後の岡山大学の活動に期待が高まります。