岡山県の物資オペレーション訓練に鴻池運輸が参加
2025年11月5日と6日の二日間、岡山県で実施された「令和7年度岡山県物資オペレーション訓練」。この訓練に、鴻池運輸株式会社が協力しました。岡山県が定めたこの訓練の目的は、大規模な災害が発生した際の物資の輸送体制を強化することです。具体的には、2021年1月に締結された「災害時における広域物資輸送拠点としての利用に関する協定」に基づき行われました。
訓練の背景
この訓練は、南海トラフ地震を発生した場合のシミュレーションを行い、実際にマグニチュード9.0の大地震が発生したと想定しています。震度6強が岡山県内で観測され、2〜3メートルの津波が沿岸部に襲来するという厳しい状況が想定されました。これにより、地域住民が受ける被害を最小限に抑えるための物資の迅速な確保と運搬が重要です。
鴻池運輸の役割
鴻池運輸は、岡山県真庭市にある真庭配送センターを拠点として、国からのプッシュ型支援物資の受け入れと搬送を担当しています。この配送センターは、広域物資輸送のための重要な拠点として機能しており、各地域からの支援物資を集積し、速やかに必要な場所へと届ける役割を果たしています。
また、地域それぞれで支援物資を運搬するための拠点も設営され、例えば、浅口市や鏡野町にはそれぞれのための輸送拠点があります。これらの拠点で物資を運搬する役割を担っているのが、岡山県貨物運送株式会社や陸上自衛隊です。
成果と今後の展望
この訓練を通じて、鴻池運輸は新たな課題について認識し、物流体制のさらなる強化に繋げたいと考えています。過去にも地震や台風などによる自然災害に際して、KONOIKEグループ全体で様々な対策を講じてきた実績がありますが、今回の訓練により得た知見を今後の緊急時対応に活用し、更に地域社会に貢献できる体制を整えていく予定です。
また、行政から要請があった際には、迅速に人員や物流面での支援が行えるよう、社内体制を整備していくことも課題です。実際に訓練の様子を見学に訪れた関係者にとっても、多くの学びがあったことでしょう。特に、支援物資を迅速に整然と配置することや、自衛隊車両への物資の積載作業は、非常に重要なプロセスとなります。これらは、災害時における生き残りや生活基盤の再建に直結するため、訓練を通じて培った技術が不可欠です。
今後も鴻池運輸は、地域の安全確保要請に応え、安全で円滑な物流を提供していくことを目指していきます。