次の灯、新拠点開設
2025-10-28 14:19:29

岡山発の環境ベンチャー・次の灯が東京・埼玉に新拠点を設立

岡山発の環境ベンチャーが新たな挑戦



岡山県に本社を置く環境ベンチャー、次の灯株式会社がこのほど東京・埼玉に新拠点を開設しました。2018年に創業し、翌年の西日本豪雨では社屋や商品を失うという逆境を経験しつつも、地域社会への支援を通じて復活を果たしました。この会社は、使い終わったものに新たな命を吹き込み、サーキュラーエコノミーを実現することを使命としています。

循環経済への挑戦



最近、脱炭素や資源循環の重要性が高まっていますが、まだ「製造」「物流」「再資源化」といったプロセスを一体的に結ぶ循環インフラの構築は遅れているのが実情です。使用済み部品の回収から市場への再投入までの流れでは、地理的な距離やオペレーションの分断が大きな課題となっています。

次の灯はこの課題を乗り越えるべく、新たに東京・品川区と埼玉県入間市に拠点を設けました。この新モデルは製造と物流の近接性を強化し、時間やコスト、環境負荷の削減を目指しています。

新拠点の目的



新しい拠点の開設にあたっては、以下の目的があります。

  • - 循環型サプライチェーンの構築:使用済み部品のリビルトと再資源化、そして配送の一体化を図り、時間とコストを削減し環境への負荷を軽減します。
  • - 企業間連携の強化:地理的優位性を生かし、首都圏でのレスポンスタイムを短縮し、在庫回転率と輸送効率の向上を目指します。
  • - 社会的価値と経済的価値の両立:CO₂削減量や物流効率、再利用率などのデータを可視化し、社内外の企業と連携して社会的インパクトを拡大することを狙っています。

東京オフィスの特徴



東京オフィス内には、ブランドの理念を具現化したデザインが施されています。壁面にはブランドステートメント「めぐる、つなぐ、地球にイイコト」が施されており、社員たちが日々その想いを思い出せる工夫がされています。ガラスで仕切られたスペースでは、企業ロゴが象徴的に配置され、開放感に満ちた明るい空間を演出しています。色使いは報じられた企業カラーを基にした温かみのあるトーンで、訪れる人が「次の灯らしさ」をすぐに感じ取れるようになっています。

進行するプランと今後の展開



次の灯は今後、地域の大学や企業、自治体と協力して、環境技術とリサイクル技術の実装モデルを構築していく予定です。具体的には、廃棄物リサイクルの高度化や新素材の再利用技術の開発など、現場に根ざした実証実験が進められます。また、これらの結果をもとに国内外の循環型資源ネットワークの構築も加速させる方針です。

さらに、EVバッテリーや化学品リサイクルなどの次世代事業の展開を見据え、広域の循環ネットワークを構築します。「使い捨て」の概念を変え、「めぐる仕組み」を実現することを目指し、次の灯はこれからも挑戦を続けていきます。

代表の思い



代表取締役の黒川聖馬氏は、「“壊れたら捨てる”という常識を変え、製造現場と物流を結んでいくことで、社会インフラを築きたい」と語っています。東京・埼玉の新拠点は、そんな目標への第一歩となるでしょう。

次の灯は地域から世界へ、持続可能な未来をデザインする企業としての成長を続けています。


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