シネコカルチャーの挑戦
2025-08-12 23:57:36

岡山大学が進めるシネコカルチャー:持続可能な農業と地域共創の新たな試み

岡山大学が進めるシネコカルチャー



国立大学法人岡山大学(岡山市北区)は、2052年から始まる地域共創型の取り組み「シネコカルチャー(協生農法)」プロジェクトを本格的にスタートさせました。このプロジェクトは、大学の学生が主体となり、耕作放棄地の再生と自然共生型の地域づくりを目指しています。

プロジェクトの概要



2025年7月10日、岡山大学の農学部附属山陽圏フィールド科学センターで、プロジェクトの実証実験が行われました。この日には、岡山大学の学生や教職員、さらにはオカネツ工業株式会社の専務取締役ら約30人が集まり、草刈り作業を実施しました。使用されたのは、オカネツ工業の開発したラジコン式草刈機「AIRAVO(アイラヴォ)」です。この機械は遠隔操作が可能で、従来の手作業による負担を大幅に軽減することができます。

AIRAVOの特長



AIRAVOは、ハンマーナイフ式で草を粉砕することができ、刈り取った草はそのまま敷草として利用したり、堆肥の原料として活用したりすることができます。このように、機械が効率的に作業を行うことで、生態系への負担が軽減され、持続可能な農業が実現可能になるのです。

学生たちの活動



作業の前後には、学生たちが現地の植生や土壌の状態を観察し、今後の植生デザインについても議論しました。シネコカルチャーの理念を基に多様な植物が共存する環境を構築することを目指し、段階的に作付けを進めていく予定です。また、このプロジェクトでは生成AIや画像認識技術を用いた作物や野生植物の識別アプリの開発も進行中です。

未来を見据えた取り組み



岡山大学は、岡山理科大学やオカネツ工業株式会社、テクノロジーベンチャー企業であるTechSwordとの連携により、「おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム」において、自律走行技術を見据えた開発を進めています。このような新たな農業モデルの創出は、スマート農業の未来を担う重要な一歩と言えるでしょう。

持続可能な環境づくりへ



最後に、岡山大学は、これからも産学官民の連携を通じて地域資源を活かした持続可能な環境づくりに取り組んでいきます。学生たちには実践的な学びの場を提供しながら、地域課題の解決に向けた新しいアイディアや技術の創出を促進していく方針です。

協生農法とは?



このプロジェクトの基礎にある協生農法とは、自然界の生態系に学び、人の手を加えずに作物を育てる持続可能な農業を指します。肥料や農薬を使用せず、多様な植物が同じ場所で共存し、自然の循環を取り入れることにより、環境への負荷が少なく、長期的に安定した農業が実現可能とされています。

足元の自然環境を生かし、学生たちの知識と技術を融合させた新しい地域創生の試みとして、シネコカルチャーは今後も注目を集めることでしょう。


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