岡山大学が大阪万博で理想の働き場を提案
岡山大学が2025年8月3日に大阪で開催された「GISHW国際シンポジウム」で、若者と地域を活性化させるための「理想の働き場」について発表しました。このシンポジウムは、万博史上初めて「安全、健康、ウェルビーイング」を主題に掲げたもので、岡山大学の学長や学生がそれぞれの視点から意見を述べました。
シンポジウムの概要
GISHW(The Global Initiative for Safety, Health, and Well-being)主催の国際シンポジウムは、2025年大阪・関西万博の一環として行われました。岡山大学からは、那須保友学長、横井篤文副学長、醫療開発の德増一樹講師、学生支援課の中村美紀子課長、さらに学生代表として医学部の寺島美優さんとグローバル・ディスカバリー・プログラムのLIN THU KHA HTAIKさんが登壇しました。
プレゼンテーションのポイント
それぞれの発表では、大学における「理想の働き場」の概念が多角的に掘り下げられました。那須学長は、心理的安全性を確保した環境が、学びと労働の充実をもたらすと強調。特に、誰もが自由に意見を言える職場の重要性が印象深く伝えられました。
横井副学長からは、学内でのエンゲージメントの高さが算出され、組織としての取り組みの必要性が説明されました。德増講師は、大学環境における個々のウェルビーイングを実現するための工夫が不可欠であると述べました。
中村課長は、学生支援の現場で直面する実際の問題を挙げ、「一人ひとりが自分らしく活躍できる大学を目指す」という抱負を語りました。特に、班が柔軟で多様な学びを提供することが重要だとしました。
学生の声
寺島さんとLIN THU KHA HTAIKさんは、国際的な機会が自己成長に与える影響を生の体験を基に共有しました。LIN THU KHA HTAIKさんは、「岡山で学んだ文化を世界と結びつけたい」と情熱的に語り、将来への希望を示しました。発表後の質疑応答では、参加者から岡山の若者や地域活性化に向けた期待の声が寄せられるなど、活発な意見交換が行われました。
今後の展望
岡山大学は今後も国際的な観点を取り入れた教育・研究の展開を継続し、誰もがウェルビーイングを実感できる環境の創造に尽力します。このシンポジウムは、地域と地球の未来を共に考える大きな一歩となり、今後の国際連携や新しい教育の形を模索する契機となりました。引き続き、地域の中核となる特色ある研究大学としての役割を期待される岡山大学の展開に注目です。