岡山大学が「NEXTグローバル拠点都市」に選定され、スタートアップ支援を強化

岡山大学が選ばれた「NEXTグローバル拠点都市」の意義

2025年6月4日、岡山市と愛媛県が協力し、岡山大学が参画する「瀬戸内スタートアップコンソーシアム」が内閣府の「NEXTグローバル拠点都市」に選定されました。この制度は、地方自治体や大学、民間組織が共同でスタートアップエコシステムを形成することを目的としており、選定された都市には政府からの集中支援が提供されます。

この取り組みは、地域資源を最大限に活用し、スタートアップの誕生と成長を支援することを核としています。岡山大学は、豊富な研究と技術基盤を活用し、コンソーシアムの中核として活動しています。特に、海、山、島といった自然環境が豊かであり、造船業や鉄鋼業をはじめとする製造業、さらに養殖や果樹農業といった一次産業も集積している「SETOUCHI」という巨大な実証フィールドを活用し、地域の特性を生かしたスタートアップの創出を目指しています。

岡山大学の役割

岡山大学の那須保友学長は、この選定を喜び、地域との連携を強化しながら新しい価値を創出することが重要であることを表明しています。これまで同大学はアントレプレナーシップ人材の育成を戦略的に進めており、本コンソーシアムにおいてもその実績を活かしていくとしています。

本コンソーシアムには、岡山大学だけでなく、愛媛大学や岡山県、地域の企業なども参画しており、産学官金の連携によるスタートアップ支援体制の構築が進められています。このような取り組みを通じて、地域のイノベーションを持続的に生み出すための新たなモデルを創出していくことが期待されています。

地域への貢献と未来展望

今後は、瀬戸内スタートアップコンソーシアムとしての取り組みをより広げていくことが求められています。岡山大学は、地元のスタートアップエコシステムとの連携を強化し、グローバルな展開を視野に入れた活動を行うことで、地域中核の研究大学として存在感を示していきます。

本大学の取り組みや成果は、地域のみならず全国的なイノベーションの創出にも寄与することでしょう。成果として具体的なスタートアップの成功事例が生まれることを期待しています。地域社会との共創を深めるために、岡山大学は引き続き努力を惜しまず、共育共創を進めていくでしょう。