瀬戸内市、全学校で「スクペイ」を導入
岡山県瀬戸内市が、教育の質向上を目指して、全小中学校と幼稚園の計16校に「スクペイ」という学校向け集金サービスを導入しました。これにより、保護者の利便性が大いに向上し、教職員の業務負担も軽減されることが期待されています。
背景と導入目的
瀬戸内市は平成16年に牛窓町、邑久町、長船町の合併によって誕生し、昨年は市制施行から20年を迎えました。教育においては「子どもが楽しく学び、成長を実感できるまち」というビジョンが掲げられています。これまで、学校では現金集金が主流でしたが、保護者からはキャッシュレス化の要望が高まっていました。
教育委員会は、このニーズに応えるために集金業務のデジタル化を検討し、プロポーザル審査委員会を組織しました。審査ではスクペイのシンプルなシステムと使いやすさが評価され、導入が決定しました。
スクペイで実現するメリット
「スクペイ」は、小中学校向けの集金決済サービスです。このシステムにより、教職員は銀行口座の登録や入金データの確認といった煩雑な業務から解放され、より教育に専念できる環境が整います。具体的には、保護者はスマートフォンを通じて請求書を受け取り、そのまま支払いを行うことが可能です。
また、現金の受け渡しが不要になるため、現金紛失リスクが減少し、請求書や督促がシステム上で管理されることで事務作業の効率が上がります。これに伴い、印刷代や用紙代も大幅に削減され、環境にも配慮した取り組みとなっています。
今後の展開
スクペイの導入は、令和6年10月からスタートする予定です。導入後も学校からのフィードバックを受けて機能改善を行い、さらなる利便性の向上を図る予定です。教育委員会は、この取り組みを通じて、質の高い教育環境の維持・向上に努めていくとしています。
全国的にもこのような集金システムが広がることが期待されており、他の自治体でもキャッシュレス化のニーズが高まる中、早期の導入が鍵となります。新たなシステムへの移行には課題も多々ありますが、導入することで得られる利点は大きいと考えられています。
最後に
株式会社MEMEの代表、齋藤舞氏は、「この風光明媚な地域での導入は私たちにとっても特別な意味があります。学校と保護者の課題を解決するため、これからも密接に連携し、改善に努めていきます」と述べています。スクペイがもたらす新たな教育環境への期待が高まります。