岡山の新築マンションにEV充電設備が導入された背景

新築マンションにEV充電設備導入

岡山県岡山市北区に位置する新築分譲マンション『サーパス岡山南方グランオアシス』が、EV充電設備『WeChargeスマートコンセント』の採用を発表しました。この取り組みは、急増する電気自動車（EV）保有台数に対応し、快適な充電環境を提供することを目的としています。

近年、国内のEV保有台数は5年で2.2倍に増え、家庭での充電ニーズが急激に高まっています。このマンションは都心に近く、プライベートな駐車スペースにEV充電用の200Vスマートコンセントを設置。これにより、居住者はいつでも好きな時に充電が可能になり、ガソリンスタンドや公共の充電施設に出向く必要がなくなります。

WeChargeの特長

『WeCharge』には、多くのメリットがあります。まず、駐車区画ごとに専用コンセントが設けられており、24時間いつでも自由に充電できる点です。さらに、マンション管理組合はこの充電に関わる電気代を負担する必要がなく、ユビ電が電力会社と契約した別引き込み方式を採用することで、コストを削減できます。また、ガソリン代と比較して燃料コストが大幅に削減される点も魅力的です。

設備の初期費用も抑えられ、充電を一元管理することで全体の電気代と設備費用を最適化できるのが、大きな特徴です。そして、将来的な電力サービスに対応する柔軟性も有し、再生可能エネルギーの利用促進にも寄与します。これにより、自宅での充電の自由度が一層高まり、EV購入へのハードルが下がることが期待されています。

EV市場の成長

日本政府は2035年までに新車販売を電動車100%にする目標を掲げ、EV保有台数は2023年には55万台に昇る見込みです。日産自動車が行った調査によると、マンション内にEV充電器が設置されることでEV購入意向が高まったと答えた人は74.4%に上りました。さらに、自宅の充電環境が整わなかったためにEV購入を諦めたという人も52.2%に達しており、マンション居住者にとってEVのメリットを享受するための解決策が求められています。

国の充電インフラ整備目標も見直され、マンションなど集合住宅における充電設備の設置が急務となる中、WeChargeはその重要な役割を担っています。この新しい取り組みによって、EV購入へのハードルが下がり、岡山の生活にもEVが広がることが期待されます。