新たな地域観光プラットフォーム『My RouteBase』の魅力と可能性
岡山県笠岡市に、2025年11月15日から新たな地域観光プラットフォーム『My RouteBase』が誕生します。これはデジタルプラットフォーマー株式会社が提供するもので、観光や地域体験を証明する全く新しいシステムです。このサービスは、地域住民と観光客が共に体験を「証明」できるツールとしての役割を果たすと共に、防災機能にも対応しています。
『My RouteBase』の特徴
1. 行動履歴を「証明」する仕組み
『My RouteBase』では、地域の観光施設や飲食店、歴史スポット、さらにはボランティア活動などの参加履歴が「証明可能な参加履歴」として記録されます。この情報は、利用者のウォレットで安全に管理され、必要に応じて開示が可能です。これにより、地域との関係構築を促進し、再訪時の特典やクーポンに利用できるなどのメリットがあります。
2. 有事には避難所マップとして機能
平常時はスタンプラリーマップとして使われる本システムですが、緊急時には即座に「避難所マップ」に切り替えることができるのが大きな特徴です。QRコードによるチェックインによって、どの避難所にどれだけの人が集まっているのかをリアルタイムで把握できます。この機能は、観光客を含めた全ての地域の人々に役立つ情報となります。
3. データ分析による地域振興
『My RouteBase』では、地域の観光データを分析し、ダッシュボードに提供します。これにより、観光の効果を可視化したり、政策に反映することが可能となります。これまで把握できなかった観光客の行動を分析することができるため、より効果的な地域振興策が期待されます。
4. 誰でも参加できるユニバーサル設計
このプラットフォームは、DID技術に基づいた自己主権型IDを活用し、国内外のどなたでもスマートフォンさえあれば簡単に参加できるようになっています。これにより、広域観光圏のスタンプラリーを一つのウォレットで管理することが可能になり、利便性が向上します。
笠岡市での実証実験
『My RouteBase』は、岡山県笠岡市にて先行実証として運用が開始されます。具体的には、以下の2つのキャンペーンが予定されています。
日本遺産に認定された数千年の石文化を巡る周遊体験です。
地元の飲食店や穴場スポットを巡り、笠岡のグルメを発見する市民参加型のラリーです。
これらのラリーに参加することで、QRコードを通じて「証明」を受け取り、行動履歴が蓄積されます。
今後の展開
『My RouteBase』は、将来的に地域経済圏の可視化や、NFTを使った地域証明バッジの発行など多くの機能を強化する計画があります。また、地域共創のための分散型自治体との接続も視野に入れています。
この革新的なプラットフォームは、地域の未来を変える可能性を秘めており、観光・防災の両面から地域住民と観光客の協力を生む新たな基盤となることが期待されています。今後の展開に注目です。