岡山大学とOticon
2025-10-27 00:03:24

聴覚支援の未来を見据えた岡山大学とOticonの連携強化

聴覚支援の未来を見据えた岡山大学とOticonの連携強化



2025年9月19日、岡山市にある国立大学法人岡山大学で、デンマークの世界的補聴器メーカーOticonのオーディオロジー応用研究センター長であるセバスチャン・サントゥレット博士が訪問し、岡山大学と地域の関係者との意見交換を行いました。この訪問は、岡山における聴覚支援の取り組みをさらに深めるための重要なステップとなりました。

訪問の際、サントゥレット博士はまず、岡山かなりや学園を訪れました。この学園は、日本で初めて設立された難聴幼児通園施設であり、新しい施設が令和4年にオープンしました。現在、80人以上の園児が在籍しており、博士はここで補聴器や人工内耳を用いた療育の実際に触れました。会議では、インクルーシブ教育の課題や、岡山県が進める「聴覚障害児支援中核機能強化事業」についても説明を受け、デンマークの取り組みとの違いを考慮した意見交換が行われました。

次の訪問先である岡山市役所では、加齢性難聴対策についての情報を共有しました。特に、世界アルツハイマーデーに合わせて行われた講演会やパネル展示、早期発見・早期ケアの重要性を説明する映像に加え、聴覚検診車「Audika Go」の実際の運用を見学しました。博士は、このような行政と企業、そして大学の連携によって構築された国際的にも珍しい仕組みを「公民連携の好事例」と評価し、その効果の検証や将来的な展開に大きな期待を寄せました。

さらに、岡山大学はデマント・ジャパン株式会社とともに「City for Better Hearing」に関する連携協定を締結し、地域に根ざした聴覚支援モデルの推進を目指しています。この取り組みは、地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)の一環であり、国際的な学術的かつ社会的意義のある先進的な事例の創出を目指しています。

岡山大学病院聴覚支援センターの片岡祐子センター長補佐は、「聴覚障害児への適切な支援は依然として不十分です。また、加齢性難聴と認知症の関連性も指摘されています。我々は医療・療育・行政・企業が一体となって、先進的かつ展開性のあるGood Practiceを全国に広げることを目指しています」と語りました。

この訪問は、岡山で進められている聴覚支援の多様な取り組みをさらに進化させ、新たなモデルの構築に向けた重要な一歩となりました。岡山大学と岡山市との協力による聴覚支援の未来に期待が寄せられています。

さらなる情報


岡山市では市民の聴覚健康を守るため、聴覚検診や補聴器購入助成などの施策を展開しています。詳しい情報は岡山市の公式サイトをご覧ください。あなたの聞こえをチェックしてみませんか?

岡山市公式サイト


このように、岡山大学と地域社会の取り組みが連携を深めることで、聴覚支援の発展が期待されています。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

関連リンク

サードペディア百科事典: 岡山大学 聴覚支援 Oticon

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。