株式会社サンマルクファームが誕生！岡山から始まる農業の未来

株式会社サンマルクファームが設立されました

2023年10月、岡山市に本社を置く株式会社サンマルクホールディングスは、新たに農業事業を展開する「株式会社サンマルクファーム」を設立しました。この新会社は、農産物の生産と販売を手掛け、特にコメや小麦に焦点を当てています。

背景にある市場の変化

近年、コメの価格高騰や需要の減少が進んでおり、農家にとって厳しい状況が続いています。これに伴い、主食であるコメの市場価格はますます不安定になってきました。また、農家の経営を安定させるためには、農地の効率的な運営が求められていますが、これは同時に農家の身体的負担の増加と担い手の高齢化という問題を引き起こしています。労働力確保が急務とされている中、新たな取り組みが期待されています。

一方で、小麦の需要は年々高まっていますが、国産小麦の生産量は止まり気味で、年間で約100万トンの水準を維持しています。これは、製粉加工の技術的な障害や需要に応じた品質管理の課題が原因とされています。この状況を改善するためには、大規模化が必須となっています。

サンマルクファームの設立目的

サンマルクファームの最大の目的は、安定した販売先を自社グループ内に確保し、農事業の安定化を図ることです。これにより、農業の障壁が取り除かれ、農家の経営を助ける基盤が築かれるでしょう。また、850店舗以上のショップネットワークを活用することで、国内外に向けて生産地を効果的にアピールすることが可能となります。

さらに、グループ内での働き方の多様化を進め、レストランやカフェだけでなく、農作業を通じた新たな雇用機会を創出することで、労働力の確保と職種の多様化も同時に実現していく計画です。

株式会社サンマルクファームの概要

設立された株式会社サンマルクファームは、熊本県宇城市に本拠を構えており、資本金は1000万円です。代表取締役は藤川祐樹氏で、取締役には農場長の原田悠士氏が名を連ねています。営業開始日は2025年11月初旬を予定しており、コメや小麦を中心に農産物の生産・加工・販売を行うことになります。

持続可能な未来へ向けて

サンマルクグループは、「私たちはお客様にとって最高のひとときを創造します」という理念のもと、社員の成長や農業に関連する社会課題への取り組みを強化していく通じて、持続可能な社会を目指しています。農業の安定化に向けた努力が、地域経済の発展にも貢献し、岡山市から全国、さらには海外へと広がる可能性を秘めています。

今回の設立は、農業界に新たな風を吹き込むものとして、これからのサンマルクファームの活動から目が離せません。企業と農業の新しい関係性を生み出し、岡山から日本全体へ、さらにはグローバルへと展開していく同社の動向に注目です。