中国銀行とTKCが企業の海外展開を支援
2025年7月31日、中国銀行と株式会社TKCは、海外ビジネスモニター(OBMonitor)に関するビジネスマッチング契約を正式に締結しました。これにより、中国銀行の取引先企業が円滑に海外展開を進められるようサポートする体制が整いました。
OBMonitor(OBM)とは?
OBMonitorは、海外進出を果たした日系企業が自社の海外子会社の財務状況を一目で確認できるクラウドサービスです。このシステムを導入することで、日本の本社は遠く離れた海外の拠点における経営状況をリアルタイムで把握できるようになります。具体的には、現地の会計システムから切り出したデータが日本の親会社の勘定科目体系に自動的に組み替えられ、企業の財務情報を分かりやすく提示します。
また、OBMは日本語や英語に自動翻訳され、利用者は複雑な国際取引を跨いででも、容易に情報にアクセス可能です。このシステムには、特許取得の「内部監査支援機能」も備わっており、ミスや不正の予防にも寄与します。
単なる契約の締結ではない
今回の契約によって、TKCは全国22の金融機関とビジネスマッチング契約を締結したこととなります。この一連の取り組みは、日本の企業が海外で事業を展開していく上で非常に大きな後ろ盾となります。なお、中国銀行は、このOBMを通じて取引先企業の海外進出を積極的に支援し、業績管理や会計処理の透明性を向上させることを目指しています。
利用企業数は1740社を超え
OBMのユーザー企業数は、すでに累計で1740社を超え、38カ国で利用されています。この増加は、海外子会社の業績管理に課題を抱える日本企業が多く、OBMがその解決策として注目を集めていることから来ています。利用のメリットとしては、業務統合パッケージのような高額なシステムを導入せずとも、低コストで運用可能な点が挙げられます。
今後の展望
TKCと中国銀行の協力関係は今後も深化していく予定です。両者は、海外ビジネスモニターを通じて、より多くの企業が世界市場で成功するための支援体制を強化していく考えです。これにより、中国銀行の取引先企業はさまざまな角度からのサポートを受けることができ、自社の国際展開を円滑に進めることが期待されています。
おわりに
中国銀行とTKCによるこの新たなビジネスマッチング契約は、岡山エリアの企業にとってもポジティブな影響を与えることでしょう。海外市場での存在感を高めるために、今後ますます多様な支援が求められる中、両社の連携がその礎となることに期待が寄せられています。