岡山大学の新たな挑戦: PSI GAPファンドに採択された9つの研究
国立大学法人岡山大学が、PSI GAPファンドにて9名の教員が採択され、研究の社会実装や新たなビジネス創出に向けた取り組みを加速します。今回は、2025年度の「ステップ1」で6件、「ステップ2」で3件のプロジェクトが選ばれ、それぞれの研究がどのように社会に貢献しうるか見ていきましょう。
PSI GAPファンドとは
PSI GAPファンドは、Peace & Science Innovationが提供する研究開発支援の仕組みです。このファンドは、大学や研究機関の有望な研究シーズを実用化するための資金援助を行い、スタートアップの立ち上げを支援します。モデルとしては、まず基礎研究の成果をビジネスとして展開する「ステップ1」と、さらに実践的なビジネスモデルを構築するための「ステップ2」があります。
- - ステップ1: 研究開発期間は最大1年、支援金は最大500万円。
- - ステップ2: 研究開発期間は最長3年、支援金の上限は6000万円。
このファンドを通じて、岡山大学は多様な分野の研究成果を社会に実装するための基盤を構築しています。
採択された9つのプロジェクト
ステップ1に選ばれたプロジェクト
1.
能年義輝教授(環境生命自然科学学域)
- バイオスティミュラント探索支援プラットフォームの構築
2.
門田有希教授(環境生命自然科学学域)
- ブドウウイルス病の早期診断法の研究開発
3.
山川純次助教(環境生命自然科学学域)
- SABO AIによる土砂災害リスク予測技術の社会実装
4.
茶谷悠平教授(環境生命自然科学学域)
- テーラーメイド翻訳因子による機能性タンパク質の生産効率化
5.
寺西貴志教授(環境生命自然科学学域)
- 超高速充放電を実現する電池・キャパシタ材料の社会実装
6.
高橋賢准教授(医歯薬学域)
- ヒト心臓チップによるQT延長能評価系の実用化
ステップ2に選ばれたプロジェクト
1.
寳田剛志教授(医歯薬学域)
- 関節鏡下で使用できる塗布型軟骨再生医療等製品『Chondro-paste』の国際展開に向けた研究開発
2.
能勢直子助教(医歯薬学域)
- 神経内分泌腫瘍・神経変性疾患・心不全の精密診断に向けた高精度PETトレーサの開発
3.
長谷井嬢教授(医歯薬学域)
- 生成AIを用いたゲートキーパー機能の拡張と社会実装に向けた支援プラットフォームの開発
これらのプロジェクトは、岡山大学が持つ優れた研究基盤の一端を示すものであり、その社会的意義は計り知れません。特に医療や農業、AIといった分野における研究は、地域社会や国際的な価値を生み出すための重要なステップとなります。
未来への期待
PSI GAPファンドのDemoDay2026が4月13日、ホテルグランヴィア広島で開催される予定です。このイベントは、採択されたチームの発表や参加者同士の交流を通じて、新たなアイデアの創出やネットワーキングの場となります。研究成果の社会実装に興味を持つ研究者にとって、その方向性を探る貴重な機会となるでしょう。
岡山大学は今後も様々な領域での研究を通じて、地域社会の課題解決や新産業の創出、さらにはスタートアップの支援を行っていきます。このような大学としての役割を果たし続ける岡山大学に大いに期待したいところです。
興味を持たれる方は、研究・イノベーション共創機構スタートアップ・ベンチャー創出本部を通じて、支援や相談を受けることができます。
岡山大学の今後の活動にぜひご注目ください。