岡山大学と信州大学が協力!新しい研究の挑戦
2025年3月17日、岡山大学津島キャンパスにて岡山大学と信州大学が共同で主催した「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)連携シンポジウム」が開催されました。このシンポジウムは、研究者や関係者が集まり、両大学の強みを活かした新たな研究領域の深化を目的としています。
研究シンポジウムの内容
シンポジウムには、来場者とオンライン参加者合わせて100人以上が集まり、岡山大学の仁科勇太教授や山方啓教授、信州大学の手嶋勝弥機構長、久富隆史教授など、数名の著名な研究者が登壇しました。
仁科教授は「ナノカーボン×サーキュラーエコノミー × 岡山大学J-PEAKS:長期ビジョン2050」というタイトルで、未来の炭素材料に関する開発の可能性を紹介しました。また、山方教授は水と光を活用した水素生成方法について、光触媒に対する興味深い成果を発表しました。
手嶋機構長は、安全な水の生成に向けた実証実験や新しいロボットラボの設立について説明し、久富教授は水由来のグリーン水素製造に向けた試験の最新情報を披露しました。
研究戦略の意義と今後の展望
このシンポジウムの目的は、部門や学際を超えた知識の共有と、持続可能な社会に向けた新たな研究課題の模索です。参加者たちは、J-PEAKSに基づく共同研究の重要性について議論を交わし、今後の運営方針や施策について意見を交換しました。
特に、岡山大学が取り組んでいる「岡山大学の挑戦」というテーマに対して、研究マネジメントや組織改革の必要性が強調されました。信州大学からも「アクア・リジェネレーション機構」に関する発表があり、研究支援のあり方についても活発な議論がなされたのです。
未来への期待
シンポジウムの最後には、名古屋大学からオンラインで参加した藤巻副総長が、両大学のビジョンに対する期待を語りました。“教職員全員がリーダーシップを発揮し、次世代を担う若い研究者たちに希望を与え続けるべきです。”と、未来への思いを伝えた場面が印象に残りました。
この取り組みの一環であるJ-PEAKSは、国内においても規模の大きい高校等の研究大学を形成する試みであり、今後も地域と地球の未来を共創し、持続可能な社会を実現するための研究力向上に寄与していくことが期待されます。
日本における研究の新たなモデルとなる岡山大学と信州大学の挑戦に、引き続き注目が集まります。