岡山大学が支援する高校生のための3Dプリンタ講座
2026年9月、岡山県立岡山芳泉高等学校で行われた「3Dプリンタ講座」の様子をご紹介します。この講座は、国立大学法人岡山大学の大学院環境生命自然科学研究科の大学院生であり、ベンチャー「MOSAdemy」の代表でもある清水優椰氏が推進するプログラムです。これにより、高校生がデジタル技術を駆使したモノづくりを学ぶ大きなチャンスが提供されました。
講座の概要
この講座は、6月に実施された基礎編に続く応用編として行われました。基礎編では、3D CADソフト「Autodesk Fusion」を用いて設計の基本を習得した生徒たちが、実際に強度実験やデータ分析、さらに構造解析を行いました。参加者には芳泉高校の卒業生で大学生のサポーターも加わり、生徒たちが設計した橋のモデルに実際に荷重をかけての破壊実験が行われました。
実験の成果
生徒たちは、3Dプリンタの造形方向や内部構造が強度に与える影響を実験を通じて実感しました。これにより、実用的な3Dプリントのコツやノウハウが身につき、デジタル技術の重要性を深く理解することができたと感想を述べています。
実験後には、サポーターからの助言を受けて、収集したデータの整理や壊れ方の分析が行われました。グループごとに情報をまとめ、短時間でのプレゼンテーションを実施し、知識の深化を図りました。
構造解析の体験
講座の後半では、「構造解析」を行い、実験結果がコンピュータ上でリアルに再現できることを体感しました。物理的には不可能な過酷な条件下でも、デジタル技術を使って予測や評価ができるDX(デジタルトランスフォーメーション)の手法を学ぶことができ、参加者たちから好評を得ました。
参加者の声
参加した生徒の一人は、「自分の設計した橋の破壊を実験と解析の両方から検証でき、データの重要性を理解できた」と語り、また別の生徒は「デジタル技術により試作のコストや時間を削減できることを知った」とコメントしました。このように、基礎から応用編へと進むことで、探究力を養う良い機会となりました。
これからの展望
岡山大学は、今回のように3Dプリンタや構造解析を活用したモノづくりDXプログラムを展開しています。さらに、生成AI講座やデータサイエンス実習、工場見学など、多岐にわたる支援を行い、高校生の挑戦を力強くバックアップしています。他校の教員向けには、DX教育の導入や探究活動の支援も行っているので、気になる方はぜひお問い合わせください。
この取り組みを通じて、地域とともに発展し、未来を切り拓く人材が育成されることが期待されています。これからも岡山大学の挑戦を応援し、開かれた学びの場が多くの生徒に広がることを願っています。