働き方改革の取り組み
山陽技研は、製造・建設業界における働き方の常識を覆す大きな一歩を踏み出しました。「現場監督任せ」をチームで解消するための仕組みやマインドセットを組み合わせたこの改革は、2023年に開始され、40時間以上の残業をする人数をなんと82%も減少させることに成功しました。これまでの長時間労働の美徳を、「かっこ悪い」という新たな価値観に再定義した意義深い試みです。
グループ制の導入
特に注目すべきは、施工管理の方法を根本から見直したことです。かつては個人に負担が集中し、結果的に残業が常態化していました。そこで、山陽技研は「グループ制」に移行し、チーム単位でプロジェクトを管理する体制を取るようにしました。このシステムにより、責任が特定の個人に集中せず、業務が分散されるため、負担が軽減されるのです。ベテランのノウハウを活用しつつ、若手社員への業務の偏りを防ぐリーダーの存在も重要な要素となり、チームでの即断即決が実現しました。
アシスタント事務によるサポート体制
また、山陽技研は「アシスタント」という役割の重要性にも着目しました。これまで現場監督が抱えていた事務作業をアシスタント事務に専任することで、現場管理者が本来の業務に集中できる環境を作り上げました。この新たなサポート体制によって、現場監督は業務を孤立せずスムーズに進行することができるようになりました。事務スタッフの配置により、“誰かが必ずサポートしている”という安心感を与えることができたのです。
AI導入による業務効率化
さらに、山陽技研はAIを活用した研修を導入し、業務の効率化を図っています。AIによってルーチン業務を自動化し、人間はよりクリエイティブな仕事や休息に時間を充てられるようになるのです。このプロセスを通じて、業務の難易度が下がり、誰もが高いパフォーマンスを発揮しやすい環境が整備されています。効率化による働き方の改善は、単なる数値の向上にとどまらず、社員一人ひとりの生活の質をも向上させることを目指しています。
残業しない文化の確立
また、山陽技研は社内の文化も新たに填めることに成功しました。「上司が残っているから帰りづらい」という旧来のメンタリティを捨て、上司自らが早く退社し、効率的に仕事を終えた部下を「仕事ができる」と評価する流れを作りました。このように、残業を「かっこ悪い」とするマインドを浸透させることで、新しい働き方の基準を提案しています。
数字で見る改革の成果
このような取り組みの結果、2023年の1月から3月と2026年の同期間を比較した際、残業人数はなんと82%減少し、平均残業時間も41%削減されました。また、チーム制による作業の効率向上により、突発的なトラブルへの対応スピードも上昇し、プロジェクトの効率化にも貢献しています。
岡山から働き方を変える
まだ始まったばかりの山陽技研の挑戦ですが、彼らは「この仕事が好きであり、自分の人生も大切である」と胸を張れる社員を一人でも増やすことを目指しています。これからも岡山を拠点に、常識に縛られない新しい働き方の提案を続けていくことで、地域全体のワークスタイルの改革に貢献していくことでしょう。