森林を未来へつなぐ「第9回 山田養蜂場 宮脇式植樹祭」の魅力と意義
2025年11月15日、岡山県鏡野町にて「第9回 山田養蜂場 宮脇式植樹祭」が開催され、234名の参加者が集まりました。このイベントは、岡山県と津山市教育委員会の後援を受け、未来の森林を育てることを目的として行われました。イベントは、故・宮脇昭氏が提唱した「宮脇式植樹」に基づいて実施され、地元の自然環境を考慮した森づくりが進められました。
参加者たちは、アラカシ、ヤマザクラ、トチノキなど、合計4,460本の苗木を植樹しました。今年の植樹祭では、家族連れや地域の子どもたちの姿が多く見受けられ、参加者全員が、森づくりに対する熱い想いを共有し、楽しいひとときを過ごしました。
植樹しながら楽しむ「木の実の宝探し」企画
特に注目を集めたのは、「木の実の宝探し」といったユニークな企画です。このイベントでは、色とりどりに装飾した「ふるさとの森の木の実」を見つけることで、「森の探検家」として認定され、参加者には蜂蜜などのプレゼントが贈られました。木の実を探しながらの植樹は、子どもたちの笑顔や歓声が響き渡り、一日を通して盛り上がりを見せました。
持続可能な自然環境の重要性
山田養蜂場は、1999年から長期にわたって植樹活動を続けており、今回の植樹での累計植樹本数は2,365,845本に達しました。無理なく持続可能な自然環境を保つためには、私たち人間の意識と行動が重要です。国連食糧農業機関によれば、毎年約1,100万ヘクタールの森林が人為的な開発により失われています。日本においても、この問題は深刻であり、健全な自然環境の維持は私たちの生活に不可欠です。
クマをはじめとする動物たちが過剰に駆除される現状を考えると、私たちは自然と如何に共生していくかを真剣に考え続ける必要があります。地道な植樹活動は、自然環境の保護だけでなく、地球温暖化の抑止にも大きな役割を果たします。
専門家の指導と参加者の思い
今回の植樹祭には、宮脇式植樹の第一人者である横浜国立大学名誉教授の藤原一繪氏も参加されました。彼は苗木の選定や植え方の指導を行い、この活動がいかに未来の子どもたちに「こころ」と「いのち」を育む豊かな森を残すことにつながるかを語りました。参加者は、植えた苗木が未来の森林に育っていくことを心から願いながら、一本一本その手で植えました。
これからの活動への決意
山田養蜂場は「自然環境と人との共生」を企業の理念として掲げ、これからも植樹活動を通じて未来の子どもたちに美しく豊かな地球を残していく決意です。地域の方々と共に、持続可能な社会の実現に向けて、これからも多様な取り組みを進めていくことを誓います。これからの活動にどうぞご期待ください。