パラスポーツ体験授業
2025-10-26 18:51:17

岡山大学附属小学校で開催されたパラスポーツ体験授業の記録

岡山大学附属小学校で、2025年10月17日にパラスポーツをテーマにした特別授業が実施されました。このイベントでは、パラアスリートであり、元車いすバスケットボール日本代表キャプテンの根木慎志氏が講師に招かれ、6年生の児童たちを対象に車いすバスケットボールの体験を通じて、パラスポーツへの理解を深めることが目的とされています。

授業のスタートは、根木氏の軽快なトークでした。彼は自身の体験を交えながら、どのようにしてパラスポーツの世界に入ったかを話し、児童たちを引き込んでいきます。例えば、高校生の頃に脊椎損傷を負い、その結果として車いす生活を始めたことや、友人に勧められて興味を持った車いすバスケットボールが、人生の新しい扉を開いてくれたことを語りました。

児童たちは根木氏が実演したスリーポイントシュートに驚き、大きな歓声を上げました。その瞬間、彼らの目は輝き、挑戦への興奮が広がっていくのが感じられました。続いて、実際に競技用の車いすに乗り込んだ児童たちが、5対5の試合形式で車いすバスケットボールを体験します。最初は慣れない操作に戸惑う姿も見られましたが、根木氏から寄せられた具体的なアドバイスにより徐々にコツを掴んでいきました。

「車いすは腕をしっかり回しながら漕ぐんだよ!」といった声や、「ぶつかることを怖がらないで!」という応援が、児童たちの背中を押します。試合が進むにつれ、彼らの表情は次第に真剣さを帯び、ボールを膝の上に乗せて車いすを漕ぎ進めたり、ターンの際のスピード感に挑むシーンには多くの歓声が上がりました。「こんなに難しいなんて!」といった驚きの声がこだまし、それぞれが抱く「プロの選手はすごい!」との思いを口にしていました。

体育館全体が応援の熱気に包まれる中、児童たちは一生懸命にボールを追いかけ、仲間の応援に励まされながら、チームワークの大切さを学びました。彼らにとって、この体験は単なるスポーツの楽しさ以上の意味がありました。障がいの有無を超えて共に楽しむことの大切さ、そしてお互いを思いやる心が芽生えたようです。

最後に、根木氏は児童たちに対して「挑戦する気持ちを忘れずに、何事にも真剣に取り組んでほしい」とエールを送り、授業は締めくくられました。児童たちの心には、ただのスポーツ体験以上の経験が刻まれたことでしょう。

今後も岡山大学とその附属学校が、このような取り組みを通じて地域に貢献し、共生社会の実現に向けた活動を続けていくことを期待したいと思います。


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