プロポリスの新発見
2025-04-28 11:01:29

ブラジル産グリーンプロポリスの成分が脳へ分布する新発見

ブラジル産グリーンプロポリスの新たな可能性



岡山県苫田郡に拠点を置く株式会社山田養蜂場が、自社の健康科学研究所で興味深い研究成果を発表しました。ブラジル産グリーンプロポリス(BGP)の特長成分であるアルテピリンCが脳へ分布することが明らかになったのです。この発見により、BGPが持つ認知機能の向上に対する期待がさらに高まっています。

研究の背景



ブラジル産グリーンプロポリスは、ビタミンやミネラル、フラボノイドをはじめとする様々な栄養成分を豊富に含んでいます。その中でも特に注目されているのが、アルテピリンCという成分です。最近の研究では、BGPが抗菌、抗酸化作用を持ち、さらには認知機能の改善や体脂肪の減少、インスリン抵抗性の改善に寄与する可能性が示されています。これらの機能性には、アルテピリンCが重要な役割を果たすと期待されています。

アルテピリンCは、神経突起の形成や修復を促進する働きがあり、健康な脳の機能には欠かせない要素です。これまで、アルテピリンCの脳内分布に関する研究はほとんど行われていなかったため、今回の発見は非常に重要な意義を持ちます。

研究方法



本研究では、健康な動物モデルを3つの群に分け、それぞれの群に通常の餌、あるいは通常の餌に0.5%または1.0%のBGPを混ぜて2週間摂取させました。研究チームは、その後、各組織におけるアルテピリンCの分布を詳しく調査しました。

研究結果



1. アルテピリンCの脳への分布を確認
BGPを摂取した2つの群では、通常食だけを摂取した群と比較して、脳内のアルテピリンCの濃度が明らかに高いことが確認されました。これにより、BGPの成分が脳に到達することが証明されたのです。

2. 組織全体に広がるアルテピリンC
同様に、BGPを摂取した群では、通常食群と比べて血液、肝臓、筋肉、腎臓、脾臓、脂肪、腸におけるアルテピリンCの濃度が高かったと報告されています。これにより、BGPが体内のさまざまな組織においても重要な役割を果たすことが示されました。

3. その他の成分の分布
さらに、アルテピリンC以外にも、BGPに含まれるさまざまな桂皮酸誘導体が各組織にどのように分布するかも調査されました。p-クマル酸、ドルパニン、カフェ酸といった成分も同様の結果を示し、BGPが持つ多様な機能性の理解が進みました。

今後の展望



今回の研究を通じて、ブラジル産グリーンプロポリスが脳をはじめとするさまざまな組織に成分を分布することが確認されました。これにより、BGPの認知機能の改善における効果がさらに期待されることとなります。今後、山田養蜂場はプロポリスやローヤルゼリーなど、ミツバチ由来の製品に関する研究を進め、有用性の追究に力を入れていく方針です。これにより、健康寿命の延伸に寄与し、地域社会への貢献を目指すという姿勢を強化しています。

論文発表情報


  • - 論文名:Tissue distribution and accumulation of cinnamic acid derivatives from Brazilian green propolis in mice
  • - 発表日時:NFS Journal.2025, 38, 100222 (2025年3月4日発表)


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