アシストスーツの未来への挑戦
岡山県のダイヤ工業株式会社が、次世代のアシストスーツ「Unplugged Powered Suit(UPS)」の開発に力を入れています。このプロジェクトは、東京湾ベイエリアを舞台にした「東京ベイeSGプロジェクト」の一環として、これまでの技術とデザインを融合させ、まったく新しい形のアシストスーツを生み出すものです。
プロジェクトの背景と目的
ダイヤ工業は、長年のコルセットやサポーターの開発経験を基に、労働環境の改善や人手不足の解消を目指しています。アシストスーツの普及がそれに寄与するとの信念から、次世代のアシストスーツは日常の衣服のように身近にある形状であるべきとの結論に達しました。
その結果、同社はTokyo Mirai Parkの3階にあるラボを拠点に、デザイン性や装着性、利便性を向上させた新たなアシストスーツの開発を行っています。
Tokyo Mirai Parkでの体験型イベント
Tokyo Mirai Park内では、進行中のUPSの体験が可能な場を設けています。この体験イベントは完全予約制で、参加者は既存のアシストスーツと新開発のUPSを比較しながら、より深くその機能を理解する機会を得ます。
体験を通じて集まった意見やフィードバックは、製品改良に役立てると同時に、協業パートナーとのマッチングも行う重要な場となります。ダイヤ工業は、岡山で運営している体験型アシストスーツミュージアムで培った知識や技術を活かし、質の高いフィードバックとパートナーシップを築いていくつもりです。
この展示ブースは、参加者にとって新しい技術やアイデアを体感し、情報を交換する貴重な機会になります。さらに、幅広い企業との協力関係を築くことで、UPSの開発をより一層推進していく考えです。
当社の強みと製品化への道
ダイヤ工業は、実績あるモノづくりの技術に加え、東京にある充実した「R&Dセンター」での研究開発体制を強化しています。このセンターでは、作業者の動きやデータを測定し、科学的根拠に基づく理論で製品開発を行っています。UPS開発を支えることにより、労働現場での身体的な負担を軽減し、人々が安心して働ける環境の提供を目指します。
なお、UPの開発は、企業とのコラボレーションを含む重点的なプロジェクトで実施され、参加企業とのネットワークを築くことにも注力しています。
東京ベイeSGプロジェクトへの参加
ダイヤ工業が参画する東京ベイeSGプロジェクトは、未来の街づくりを目指し、環境に優しい持続可能な都市モデルを構築することを目的としています。これにより、技術とエコロジーを融合させることで、次世代のアシストスーツが持つ可能性を、さらなる飛躍につなげていきます。
このプロジェクトの参画により、渋沢栄一や後藤新平の精神を受け継ぎ、岡山から世界を見据えた発想で新たな技術を広めたいと考えています。
結論
ダイヤ工業のアシストスーツ開発に関わる取り組みは、単なる製品開発にとどまらず、地域や社会への貢献に向けた重要なステップです。技術の進化を促進するための新たなアイデアやムーブメントが期待される中、ダイヤ工業は岡山からアシストスーツの未来を築いていくことでしょう。