鼠径ヘルニアの日
2025-05-31 10:45:26

6月1日は鼠径ヘルニアの日、放置は食い止めよう!

6月1日は鼠径ヘルニアの日、放置は食い止めよう!



毎年6月1日は「鼠径ヘルニアの日」として、一般社団法人 日本記念日協会に公式に登録されています。この日は、鼠径ヘルニアに関する認知度を高めることを目的としています。近年、鼠径ヘルニアは日本で約50万人が発症し、その内の約70%が治療を先延ばしにしていることが問題視されています。実は、この疾患には多くの人が知らない危険が潜んでいます。放置すると、腸の壊死を引き起こす「嵌頓」に至る可能性があるのです。

鼠径ヘルニアとは?


鼠径ヘルニアとは、腹壁が弱い部分から腹部の組織が飛び出す良性の疾患です。多くは男性に発症しやすく、太ももの付け根に柔らかい膨らみを感じることが特徴です。一般的に、症状が目に見えるため、「まさか自分が」と思われる方も少なくありません。しかし、この病気は自然治癒はしません。放置することで、より深刻な状態になってしまう可能性があるため、早期の治療が肝心です。

鼠径ヘルニアの日制定の背景


「鼠径ヘルニアの日」は、2023年6月1日が日本ヘルニア学会の法人化記念日であり、数字の「6」が腹壁から飛び出すヘルニアの形を連想させることから提案されました。この日を通じて、鼠径ヘルニアについての理解を深める啓発活動が行われることを目指しています。

啓発活動の重要性


日本ヘルニア学会では、約36万人が治療を受けていない現状を受け、啓発活動を行っています。治療をせずに放置すると、社会全体に大きな損失をもたらす可能性があるためです。症状に対する理解を深め、受診をためらわない環境を整えることが、患者さんの健康を守る大きな鍵となります。

医療従事者として、私たちGi外科クリニックも情報発信を通じて啓蒙活動に取り組んでいます。この病気に対し「恥ずかしい」「痛そう」といった不安や、「症状が軽いから放っておいても大丈夫」と思う方の声も多いですが、忍耐することは決して健康な日常を守ることにはつながりません。

Gi外科クリニックの取り組み


当クリニックでは、最新の「お腹に入らない鼠径ヘルニア日帰り手術(SILS-TEP法)」を採用しています。この方法では、切開はおへその中に約2cmの傷を作るだけで、体への負担を軽減しつつ、日帰りで帰宅が可能です。また、術後の痛みも大幅に軽減され、すぐに日常生活に戻れるのが大きなメリットです。

私たちは、手術の実績が7,300例を超え、地域の皆さまに安心して治療を受けていただけるよう努めています。受診をためらわず、まずはお気軽にご相談をいただければと思います。

結論


6月1日は「鼠径ヘルニアを放置しない」という新たな常識を構築するための第一歩となる日です。人生100年時代を迎え、健康で長生きするためにも、適切な知識を持って行動することが求められます。「痛みが出たら受診しよう」というスタンスでは遅すぎるということも多いのです。私たちと共に、健やかな未来を目指して行動していきましょう。


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