岡山大学とアメリカ国務省の交流記録
2025年7月23日、国立大学法人岡山大学(岡山市北区、学長:那須保友)では、アメリカ国務省教育・文化局(ECA)のハイディ・マンレイUSA Study Abroad部門長と、American Councils for International Education(ACIE)のシドニー・スパロウ氏が表敬訪問を行いました。この訪問は、両国間の教育交流のさらなる深化を目指したものです。
この場には、那須学長を始め、岡山大学の関係者たちが参加しました。ACIEは米国務省が実施している重要言語奨学金(CLS)プログラムの運営を担っており、岡山大学は日本で唯一の受け入れ大学として、このプログラムを2019年から毎年実施しています。ECAはこのプログラムを監督する機関であり、マンレイ氏は同プログラムの立ち上げにも関与しています。
訪問中、マンレイ氏は岡山大学がCLSプログラムに対して示している貢献とホスピタリティに感謝の意を表しました。また、プログラムの質と、参加学生たちの満足度の高い評価についても言及しました。マンレイ氏は「今後も岡山大学との継続的な協力を期待している」と述べました。
那須学長は、これまでに167人ものアメリカ人学生を受け入れたタレントや交流経験の豊富さを強調し、その交流が大学生にとって大きな刺激となることを紹介しました。岡山大学は国際共修の重要性を重視し、引き続きこのような国際交流を進めていく意向を示しました。
訪問団は滞在中、実施中のCLSプログラムの授業を視察し、積極的に意見交換を行いました。今後、この訪問は米国国務省やACIEとの信頼関係を深め、岡山大学の国際交流・国際教育への取り組みが再評価される貴重な機会となります。
CLSプログラムとは
アメリカ国務省が実施している重要言語奨学金(CLS)プログラムは、国家の安全保障や経済発展に貢献するために、ロシア語、中国語、日本語など、合計13言語の人材を育成することを目的としています。国内での受け入れは2010年からスタートしており、米国の非営利団体であるAmerican Councils for International Educationが運営を手掛けています。
今回の表敬訪問は、岡山大学にとって国際的な視野を広げる契機でありつつ、地域中核・特色ある教育機関としての責任を果たしていく上で、大変重要な出来事となりました。岡山大学のこれからの取り組みに、ぜひご注目ください。