県全域をカバーする全国初の「都市型ハイヤー」サービス
岡山県は、全国で初めて「都市型ハイヤー」の営業認可を受けたことで注目を集めています。このサービスの開始により、県内のどの地点からでもどこへでも柔軟に移動できる手段が提供されます。両備グループがこのプロジェクトを牽引し、2025年7月22日から予約受付を開始、同年8月1日から運行をスタートさせます。
「都市型ハイヤー」とは?
「都市型ハイヤー」は、特定地域において、2時間以上の貸切運行を条件にしたハイヤーサービスです。これまでのタクシーサービスは市区町村単位での運行が主流でしたが、今回の新サービスでは、岡山県全域が対象となることで、より広範囲な利用が可能となりました。この背景には、2025年に開催される大阪・関西万博や瀬戸内国際芸術祭など、観光需要の高まりがあります。これにより、地域間の移動や県外への送迎といった多様なニーズに、しっかりと対応していく方針です。
多様な移動ニーズへの対応
岡山県内には観光名所の倉敷美観地区や、四国・離島へのアクセスの拠点である宇野港、さらには多数の工業地帯が広がっています。このように多様な地域が点在する岡山で、都市型ハイヤーの導入は観光振興や地域経済の発展に寄与すると期待されています。両備タクシーは、これまで地域密着型のサービスを展開してきた実績を生かし、観光やビジネス利用、インバウンド対応に特化した高品質な移動体験を提供していきます。
サービス詳細
- - サービス名称:都市型ハイヤー事業
- - 予約受付開始日:2025年7月22日
- - 運行開始日:2025年8月1日
- - 利用条件:完全予約制、2時間以上の利用
- - 運行車両:アルファード2台
- - 料金体系:時間制運賃(回送時間を含む2時間以上の貸切契約)
2時間まで26,000円(税込)、以降30分ごとに6,500円(税込)
- - 予約方法:電話(086-272-1240)またはWebサイト
ドライバー育成の取り組み
この新サービスを成功に導くためには、ドライバーの高い接遇スキルが不可欠。両備グループでは、特別に社内研修を行い、都市型ハイヤーに求められる接遇水準を徹底的に教育しています。具体的には、まず基礎的な接遇意識を定着させるための研修が7月中旬に実施され、様々なシチュエーションに対応できるスキルを養います。
さらに、外部講師による応用研修を受けることで、実際の場面での対応力を高め、さらなるホスピタリティ向上を図る予定です。ドライバーは、状況に応じた柔軟な判断力と対応力を備え、お客様に心からのサービスを提供できるようになることが目指されています。
まとめ
両備グループの「都市型ハイヤー」は、岡山の観光やビジネスの新たな移動手段として、多くの人々に利用されることが期待されています。地域に密着したサービスを提供しつつ、世界中から訪れるお客様に対しても、温かいおもてなしを実現していくことで、岡山県の魅力を更に引き出す役割を果たすことでしょう。