ヘリウムリサイクル実験
2025-09-05 02:19:16

岡山大学が推進するヘリウムリサイクルネットワークの実証実験

岡山大学が切り拓く新たなヘリウムリサイクルの未来



国立大学法人岡山大学は、研究活動に欠かせない液体ヘリウムのリサイクルを目指し、2025年に「中四国・播磨ヘリウムリサイクルネットワーク(通称:中四国・播磨HeReNet)」を立ち上げました。これに伴い、ヘリウムガスの回収などを目的とした実証実験が津島キャンパスで行われました。

ヘリウムの供給問題とその背景



液体ヘリウムは全量輸入に依存しており、コロナ禍や国際的な紛争の影響を受けて、年々価格が高騰しています。その結果、多くの研究機関ではヘリウムを確保することが困難になっており、研究活動にも影響を及ぼしています。岡山大学では、液体ヘリウムを供給できる装置を有し、その発生したヘリウムガスを回収して再液化する取り組みを行っています。

実証実験の概要



実証実験は、2025年7月10日と8月28日の2回にわたって実施されました。研究者や技術職員などが参加し、ヘリウムガスの回収および詰め替えの実験が行われ、成功を収めました。この実験を通じて、ヘリウムガスの効率的な管理と活用が期待されています。

リサイクルの仕組みと今後の展望



「中四国・播磨HeReNet」では、他の大学との連携を深めつつ、発生したヘリウムガスをガスバッグで回収し、圧縮機を通じてガスボンベに詰め替える仕組みを整備することで、地域単位でのリサイクルを目指しています。このプロジェクトが成功すれば、地域内の研究機関全体のヘリウムの使用が効率化され、研究開発の裾野を広げることができるでしょう。

官民連携による研究リソースの向上



また、岡山大学は文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択されており、イノベーションを生む拠点としての役割を担っています。ヘリウム液化装置は高価で高い技術力を必要とするため、将来的な整備が求められますが、地域に根差した大学として積極的に取り組んでいく方針です。

最後に



岡山大学は、持続可能な開発目標(SDGs)を支援しながら、地域と地球の未来を共創することに力を入れています。ヘリウムリサイクルネットワークを通じて、さらなる研究の発展と社会への貢献を目指す岡山大学の挑戦に、ぜひご期待ください。


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