姫路の新オフィス
2025-07-28 09:41:17

姫路市に新たに誕生!自然循環型のCLTオフィスビル

姫路市に新たに誕生!自然循環型のCLTオフィスビル



2025年7月25日、兵庫県姫路市にライフデザイン・カバヤ株式会社が運営する『日本CLT技術研究所』の加盟企業である前川建設株式会社によって、新社屋が完成しました。この新しいオフィスビルは、持続可能な建築技術として注目されるCLT(Cross Laminated Timber)パネル工法を用いており、環境への配慮が随所に施されています。

CLTパネル工法『LC-core構法』の特徴



この建物は、CLTパネル工法の中でも特に革新的な『LC-core構法』を採用しており、合計で116.8立方メートルのCLTが使用されています。ZEB(Net Zero Energy Building)認証を取得することで、エネルギー消費を最小限に抑える努力をしています。具体的には、断熱性と気密性を高めるため、在来小屋組工法とガルバリウム鋼板の屋根を取り入れています。これにより、より快適な室内環境が実現されています。

また、外壁には高断熱性能を持つ素材が使用され、セルロースファイバーの断熱材やトリプルガラスの窓が導入されています。さらに、太陽光パネルと集熱パネルを併用する「そよ風」システムを導入し、再生可能エネルギーの利用を促進しています。

地域資源を活かした建設



新社屋が特筆すべき点は、地元兵庫県の木材を積極的に活用していることです。兵庫県産材のラミナを使用することで、地域の森林資源の循環利用が実現され、林業の活性化にも寄与しています。その結果、環境への負荷を低減しながら、地域社会に貢献する建物を目指しています。

クオリティとデザイン



このオフィスビルは、CLTの特性を最大限に活かしたデザイン施されています。エントランスホールには4メートル以上の高さの吹き抜けがあり、CLTの壁と天井がダイレクトに見えることで、訪れる人々に木の温もりを感じさせる設計が施されています。建物内にはCLT建築とその技術についての展示スペースも設けられ、地域におけるCLT建築の普及に寄与することが期待されています。

愛称「A whale that brings happiness」



この新社屋には「A whale that brings happiness(幸せを運ぶクジラ)」という愛称がつけられています。これは、快適で機能的な環境を提供し、顧客やパートナーとの関係を深めたいという意図が込められています。

その他の情報



このプロジェクトは、以下の補助事業に採択されており、持続可能な社会の実現に向けた新しいステップとされています。
  • - 林野庁|CLT活用建築物実証事業
  • - 環境省|LCCO2削減型の新築ZEB支援事業

地域に根ざした新しいオフィスビルの誕生は、姫路市にとって大きな意味を持つでしょう。持続可能な建築が普及することで、より快適で魅力的な街づくりが進むことに期待が寄せられます。この新社屋が、地域の活性化に寄与し、未来に向けた持続可能な社会を構築する一助となることを願っています。


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