スシローが富山県朝日町に寄付、感謝状を受領
株式会社あきんどスシロー(以下、スシロー)は、富山県朝日町に企業版ふるさと納税に基づく寄付を行い、同町から感謝状を受け取ったことを発表しました。この取り組みは、地域の活性化や水産業の発展を支援するものです。
企業版ふるさと納税の背景
F&LC(株式会社FOOD & LIFE COMPANIES)の代表取締役社長、新居耕平氏は、持続可能な取り組みを通じて地域社会に貢献することを重視しています。スシローの理念「変えよう、毎日の美味しさを。広めよう、世界に喜びを。」のもと、安全で美味しい食を提供するための持続的な活動が求められています。近年、海洋水産資源が減少していることから、持続可能な水産物の調達が重要視されています。
スシローは、適切な天然魚の利用と養殖事業者との連携を強化することでこの課題に取り組んでいます。特に、2024年7月にはウニノミクス社との資本業務提携が締結され、富山県朝日町への寄付実施につながりました。
寄付の内容
寄付は2024年9月に実施され、具体的には富山県朝日町の活性化を図るもので、今後の水産業の発展にも寄与することが期待されています。スシローは、熊本県天草市、三重県尾鷲市へも同様の寄付を行い、合計で3か所に対して支援の手を差し伸べました。
ウニノミクス社との提携
ウニノミクス社は国産ウニの安定供給を目指す企業であり、スシローとの提携により2024年に富山県朝日町にウニの畜養場を建設する計画を進めています。この畜養場は2026年には稼働を開始し、生産されたウニはスシロー店舗に供給される予定です。さらに、2025年4月に開催される大阪・関西万博では、ウニノミクス社のウニをスシローが初めて販売することも決まっています。
地域活性化への影響
スシローによる寄付は、富山県朝日町の地域活性化だけでなく、海洋生態系の回復や温暖化対策においても重要な役割を果たしています。ウニノミクス社は、磯焼け地域に生息するウニを買い取り、独自の技術で畜養。このサステナブルなビジネスモデルは、地域経済の活性化や藻場の回復といった多面的な貢献を目指しています。
さいごに
スシローは、地域の食文化を支え、持続可能な水産業に貢献するための取り組みを続けています。ふるさと納税を通じた支援は、その一環として地域に根ざした企業としての責任を果たしている証です。今後もスシローの活動から目が離せません。