岡山大学が取り組む次世代研究者支援プログラムを知ろう!
2025年11月5日、岡山大学の津島キャンパスにて「OU-SPRING・BOOST Summer Research Symposium 2025」が開催されました。このシンポジウムは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)に承認された「次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)」の活動の一環として行われており、71名のOU-SPRING認定者や2名のOU-BOOST-AI認定者、合わせて約25名の教職員や大学院博士前期課程の学生が参加しました。
シンポジウムの目的と意義
本シンポジウムは、多様な研究者や学生が集まり、自身の専門分野を異なる視点から紹介することで、トランスファラブルスキルや異分野融合研究能力を高めることを目指しています。参加者は自分の研究をわかりやすく伝えるポスターを作成し、ポスターセッションを通して意見交換を行いました。
開会の挨拶を行ったのは、菅誠治教学担当理事・上席副学長。彼は、異分野の研究者とのコミュニケーションが研究者にとって重要であることを強調し、参加者に対しスキル向上を促しました。その後、OU-SPRING同窓会コミュニティ「OU-BRIDGE」の紹介が行われ、研究者同士のネットワークを構築する重要性が訴えられました。
発表の多様性と受賞結果
OU-SPRING認定者たちは、自らの研究成果をポスタープレゼンテーション形式で発表。参加者からの投票で、環境生命自然科学研究科の清水優椰さんによる「分離合体大型ヘビ型ロボットの試作」が最優秀発表賞を受賞しました。さらに、優秀発表賞には同研究科の薮口怜央さんの「次元とは何か」と、佐藤陵一さんの「安定した物理乱数の生成に向けて」が選ばれ、発表の多様性が際立ちました。
閉会の挨拶と今後の展望
シンポジウム最後には、那須保友学長が閉会の挨拶を行い、本事業が将来役立つスキルの獲得を目指していることを伝えました。また、シンポジウム終了後には交流会が開催され、互いの研究や将来について親睦を深める機会が提供されました。審査員から受賞者に授与された賞状は、今後の励みとなることでしょう。
OU-SPRINGのビジョン
岡山大学のOU-SPRINGプログラムは、博士課程の大学院生が専門性や人間力を身につけられるよう支援しています。将来的には、社会変革の起爆剤として地域や産業界で活躍するナレッジワーカーを育成することを目指しています。本シンポジウムの経験を通じて、参加者がさらなる研究や人脈の拡大に繋がることを期待しています。
今後も岡山大学は、全学を挙げて次世代研究者の育成に取り組み、多様な価値観を持つ研究者を社会に送り出すために戦略を進めていきます。特にOU-BRIDGEを通じた国際的ネットワークの構築によって、岡大発の研究者がさらに多方面で活躍することを目指しています。地域中核・特色ある研究大学として成長を続ける岡山大学から、目が離せません。