岡山大学とCFP
2025-08-12 00:59:26

岡山大学でカーボンフットプリントを活用した価値創造の新たなステージへ

岡山大学が推進するカーボンフットプリントの価値創造



2025年7月31日、岡山大学において、「カーボンフットプリントを起点とした価値創造ワーキンググループ(CFP Nexus WG)」の第2回の会合が開催されました。このイベントは、地域企業の競争力向上とグリーントランスフォーメーション(GX)の実現を 목표に、産学官金が一体となって取り組むものです。本プロジェクトは、岡山大学が事務局を務め、さまざまな分野の参加者が集結しました。

当日は、約50名の企業関係者、学者、学生、金融機関のスタッフが参加し、カーボンフットプリントの重要性に関して活発な議論が行われました。 最初の発表は、株式会社メタルワン菱和の流田龍扶社長によるもので、同社のカーボンニュートラルに対する取り組みについて説明されました。流田社長は、鉄鋼業界における CO2 排出量削減のために、電力使用の可視化を進めていることを報告し、具体的な省エネルギーの手法として年間4万 kWh の電力量削減を実現した事例を紹介しました。また、「100年企業」を目指し、地域の企業や大学と連携を強化する意向も表明しました。

次に、一般社団法人サステナブル経営推進機構(SuMPO)の仲井俊文氏が、「サーキュラーエコノミー(CE)×脱炭素支援パッケージ」の提案を行いました。彼は、顧客毎の異なるニーズから不効率な在庫や設備が生まれる事例を挙げ、設計や管理のプロセスから「共有化・汎用化」の重要性を強調しました。このアプローチにより、環境負荷を削減しつつ、新たな価値を提案することが可能となると述べました。

最後に、今後舞氏が紹介したのは、中小企業向けに開発されたカーボンフットプリント・ライフサイクルアセスメント(LCA)用の排出原単位データベース「CORD」です。このデータベースは、専門的な知識がなくても取り扱いやすく、排出量の算定に役立つことが特徴です。参加者からは、このツールに対する高い関心が寄せられました。

今回のワーキンググループは、単なるCO2の算定に留まらず、CFPを起点として事業の変革や新たな価値の共創に向けた活動が本格始動したことを示しています。岡山大学では、これからも地域企業や支援機関との連携を強め、実践的な脱炭素化とイノベーションの推進を目指していきます。地域中核の特色ある研究大学として、より持続可能な未来へ向けた取り組みが期待されるところです。

カーボンフットプリントとは


カーボンフットプリントとは、製品やサービスのライフサイクル全体において排出される温室効果ガスの量をCO2換算で評価し、製品に表示される数値のことを指します。これは、消費者にとっても選択の指標になります。

おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start)


岡山大学が中心となるOI-Startでは、産業と学術、行政が融合しデジタル技術を活用したイノベーションの創出を目指しています。地域企業の生産性向上や若者の定着を促進するため、より多くの人々の参加が求められています。OI-Startの詳細については、公式サイトをご覧ください。


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