岡山大学の価値創造
2025-10-14 22:19:23

岡山大学で展開するカーボンフットプリントによる新たな価値創造の可能性

岡山大学で展開するカーボンフットプリントによる新たな価値創造の可能性



2025年9月26日、岡山大学の舩倉隆央副本部長は岡山市のANAクラウンプラザホテルで行われた「岡山日経懇話会」の講演にて、「カーボンフットプリントを起点とした新たな価値創造」について話しました。この講演には企業や行政の関係者が約30名参加し、舩倉副本部長は自身が行っている研究を基盤としながら、中小企業のダイナミック・ケイパビリティ向上にカーボンフットプリント(CFP)が持つ可能性を伝えました。

舩倉副本部長は、地元企業や学生との連携を促進するために岡山大学が管理している「おかやまデジタルイノベーション創出プラットフォーム(OI-Start)」の一環で立ち上げた「カーボンフットプリント起点の価値創造ワーキンググループ(CFP Nexus WG)」の活動を紹介しました。このグループでは、地域の学生、教員、企業、行政、金融機関が一体となり、CFPを利用して新しい価値の創出に挑戦しています。その取り組みは全国的に注目を集めています。

特に、講演では岡山大学経済学部の学生が主体となって進めている「カーボンフットプリントチャレンジ」や、環境省による「地域ぐるみでの脱炭素経営支援」という事業への採択にも言及されました。このように、学生と教員、企業が一体となった新たなプロジェクトについて参加者からは「学生の主体性を生かした地域連携の好例」との評価が寄せられました。

さらに、舩倉副本部長の取り組みの一環として「おかやまテックガレージ」が紹介され、ここでは学生が自由にアイデアを実現化できる環境が整っています。このようなプロトタイピングの場づくりは、デジタル技術を駆使して学生によるイノベーションを促進する重要な要素であると強調されました。今後も地域企業と連携した取り組みが進展することが期待されています。

講演の終わりに舩倉副本部長は「カーボンフットプリントは単にCO₂排出量を数値化するだけでなく、製品やサービスの本質を表す鏡のような存在である」と述べ、未来を描くための出発点であることの重要性を訴えました。さらに、「多様なステークホルダーをつなぐ共通言語として機能するとき、その価値創造の起点となる」と強調し、地域企業や学生と共にさらなる挑戦を続けたいとの意欲を示しました。

この講演は、岡山大学が推進する「J-PEAKS(地域中核・特色ある研究大学強化促進事業)」に関連するものであり、大学職員の研究と実務を融合させる新たなモデルを提案するものです。舩倉副本部長は、大学院生としての高い研究成果も評価されており、参加者に強い印象を与えました。今後も岡山大学は地域企業、学生と協力し、カーボンフットプリントを基盤とした脱炭素経営やDX推進を推進していくことが期待されます。地域に根ざした取り組みが、今後どのように進化していくのか、目が離せません。


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