自然と文化を守る新たな取り組み
岡山県真庭市で「ネイチャーダオ真庭3100」が発足し、地域の豊かな自然や文化を守る活動が始まりました。このプロジェクトは、新しいデジタル技術であるNFTや3Dモデルを利用して、自然と共生する価値を次世代に伝えていくことを目的としています。
プロジェクトの背景
真庭市では、「NFTを活用した地域資源活用事業」をきっかけに、地域資源の新たな価値創造を模索しています。特に、絶滅危惧種の一つであるフサヒゲルリカミキリをモチーフにし、その3DモデルがNFTとして販売されることが決まりました。この取り組みは日本初の事例であり、地域の資源を守るための新しい形の試みとなります。
公式ウェブサイトとLINEコミュニティの立ち上げ
5月28日、このプロジェクトの公式ウェブサイトとLINEコミュニティが開設されました。これにより、より多くの人々にプロジェクトの詳細を知ってもらうことができ、参加を促す場が整いました。公式サイトでは、さまざまな情報を発信しているため、ぜひ閲覧してみてください。
フサヒゲルリカミキリ3D NFTの詳細
絶滅危惧種のフサヒゲルリカミキリをテーマにしたNFTは、6月4日、虫の日に発売が開始されます。販売価格は3000円で、販売数は5000体限定です。購入はクレジットカードを使用して可能で、販売サイトは「デジさと」が予定されています。
このNFTを購入すると、フサヒゲルリカミキリの3Dモデルデータが特典として付与され、ユーザーは様々な利用方法が楽しめます。また、売上資金はフサヒゲルリカミキリの保護や個体数の増加に向けた環境保全活動に直接使用されるため、購入者はこの昆虫の保護にも貢献することができます。
フサヒゲルリカミキリの生態と環境保全の重要性
フサヒゲルリカミキリは、かつて北海道や本州各地に分布していましたが、現在では真庭市の蒜山地域のみで確認されています。この昆虫は、ユウスゲという植物に依存しており、ライフサイクルをユウスゲに大きく依存しています。そのため、ユウスゲの保護や生息環境の改善が、フサヒゲルリカミキリの保護にもつながります。
今回のプロジェクトでは、このような背景を踏まえ、蒜山産ユウスゲの種子採取や植栽、さらには草刈りの実施、ニホンジカからの食害を防ぐための電気柵の設置などが行われます。これらの活動は、フサヒゲルリカミキリの個体数を増やすために不可欠であり、地域の生態系全体を救う重要な取り組みとなっています。
進捗報告とコミュニケーションの場
プロジェクトの進捗や環境保全活動の成果は、公式サイトやLINEコミュニティで随時共有される予定です。これにより、参加者は実際の進捗状況を確認しながら、自分が支援する環境保全活動の一部に参加できる感覚を得ることができます。
まとめ
「ネイチャーダオ真庭3100」は、地域の自然と文化を守るための新しい取り組みとして、多くの人々に参加を呼び掛けています。フサヒゲルリカミキリ3D NFTの販売は、その試みの一環であり、購入することで地域の自然環境の保護に貢献できるチャンスです。是非、地域のためのその取り組みに参加してみてはいかがでしょうか。