国立大学法人岡山大学は、2025年7月1日から3日にかけてオランダのハーグにある平和宮で開催された「Earth Charter +25 Event(地球憲章25周年記念国際会議)」に、協力機関として参画しました。これに際し、岡山大学の横井篤文副学長が、未来の高等教育の進展についての講演を行いました。
この国際会議は、2000年に採択された地球憲章の記念の地で行われ、国際司法裁判所(ICJ)も設置されている平和宮にて開催されました。「地球の意識、ケアの倫理、そして世代間の正義(Planetary Consciousness, Ethics of Care, and Intergenerational Justice)」をテーマに、世界35か国から300人以上の地球憲章の推進者やユース活動家が集まり、活発な議論が行われました。
横井副学長は、会議の3日目に「変革の種:地球憲章を活用した革新的な教育アプローチ」という全体セッションに参加し、岡山大学が取り組んでいるESD(Education for Sustainable Development)の活動を紹介しました。彼は、ESDを通じたSDGsの推進と、地球憲章を根幹にして行っている倫理的枠組みの重要性を強調しました。また、次世代のユースとの連携の事例として、2022年の国連総会においてアントニオ・グテーレス事務総長に「ユース宣言書」を手渡した岡山大学のユネスコチェア・ユースアンバサダー、ソフィア・ベルムデスさんについても触れました。
この会議を通じて、地球憲章の理念の再確認が行われ、その精神を次世代に受け継ぐことが求められる重要性を再認識しました。岡山大学は今後もユネスコが提唱する「ESD for 2030」と地球憲章に基づいた取り組みを進め、次世代との連携を強化していく所存です。