岡山大学の事務職員がURAスキル認定を取得
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区)は、研究・イノベーション共創管理統括部の河本雅紀部長と山本聖二課長が、一般社団法人リサーチ・アドミニストレータースキル認定機構の「URAスキル認定制度」において「認定URA」に認定されたことを発表しました。この認定は、2025年4月1日に那須保友学長に報告されました。
URAスキル認定制度とは
URA(リサーチ・アドミニストレーター)とは、研究マネジメントを行う専門家のことであり、その質を保証するための認定制度です。この制度においては、「認定URA」として求められる業務遂行能力が厳しく審査され、問題解決能力が基準を満たしているかが評価されます。この認定は岡山大学にとって、大きな成果のひとつとなります。
岡山大学の取り組み
岡山大学は、文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択され、研究大学群の形成を目指してさまざまな改革を進めています。これは、研究者の育成だけでなく、大学職員の高度化が必須であることを意味しています。河本部長と山本課長の認定は、その取り組みの一環です。
河本部長は「J-PEAKSでは、単に研究力の強化だけでなく、大学の経営改革や大学間の連携を強く求められています。認定はスタート地点であり、これを活用して新しい取り組みを進めることが重要です」と語り、今後の展望を示しました。山本課長も「事務職員にも更なる業務が求められています。従来の枠を越えた業務を推進することで、本学の価値向上につながると信じています」と語っています。
日本の研究環境の変化
近年、日本では研究力やイノベーションの強化が急務とされており、研究開発マネジメント人材の重要性が高まっています。岡山大学は、アップデートされたURAとしての機能を早くから取り入れ、多くの実績を蓄積しています。さらに、J-PEAKSではURA機能の内製化を目指し、育成に力を入れています。
今後の展望
岡山大学は「地域と地球の未来を共創し、世界の革新に寄与する研究大学」の実現に向けて、様々な関係者との連携を大切にしながら進んでいきます。大学の改革は、すべての職員が研究大学の一員としての自覚を持ち、それぞれの場で活躍することにより実現されるべきです。そのための環境整備を引き続き行っていく意向を示しています。
それに伴い、宇宙承継やテクノロジーの利用、地域社会との連携を推進することで岡山大学が地域に根ざした存在となることも期待されます。
学長のコメント
那須保友学長は、「河本部長と山本課長の認定を心から喜んでいます。職員が自発的に行動した結果であり、大学全体の成長を感じています。教員だけでなく、大学に関わるすべてのステークホルダーが主役であるとの認識が必要です」と述べました。
新たな挑戦を続ける岡山大学の第一歩を通じて、研究環境の向上が図られることに期待が寄せられています。