2023年3月24日、岡山大学の理学部コラボレーション棟にて、いよいよ第2回目を迎えた「微生物エクスプローラーズ」のミーティングが行われました。この取り組みは、微生物に焦点をあてた異分野の研究者が集まり、知識や技術を共有し、新たな学問の創出を目指すものです。
このプロジェクトの根底には、微生物研究の多様性を重視する理念があります。微生物は環境や人間生活に多くの影響を与える存在であり、その研究を通じて新たな視点や発見が得られる可能性があります。また、参加者はアカデミックな立場に関わらず、気軽に交流できる場を提供することを目指しています。
第2回ミーティングは、オンラインと対面のハイブリッド型で行われ、初めに守屋央朗教授が趣旨説明を行いました。その後、岡山大学病院ゲノム医療総合推進センターの冨田秀太准教授による「アクネ菌の比較ゲノム解析とプロバイオティクス」、能年義輝教授の「植物病理学:植物病原糸状菌の病原性と微生物農薬の作用機序」、そして岡村裕彦教授が「歯周病原菌由来の細胞外小胞と全身性疾患」についての講演が行われました。
参加者は各分野の専門的な話題に対するディスカッションを重ね、知識を深めあうとともに、今後の共同研究の発展が期待されました。特に、異なる分野の研究者が同じテーマについて意見を交わすことで、互いの視点を補完し合う機会が生まれたのは、大きな成果と言えるでしょう。
ミーティング終了後には、参加者同士がリラックスした雰囲気で交流できる場が設けられ、今後の計画や夢について意見交換が行われました。それぞれが持つビジョンは多様で、今後の活動に対する期待が一層高まる瞬間となりました。
次回のミーティングは、2023年4月21日午後2時より倉敷市の本学資源植物科学研究所で予定されており、谷明生教授や小澤真一郎教授、植木尚子教授らによる講演が計画されています。今回のような交流の場が続くことで、岡山大学の研究基盤が一層強化されることでしょう。
この取り組みを通じて、岡山大学は地域社会や世界に貢献する研究拠点としての役割を果たしながら、次世代の研究者や実践者を育成していくことが期待されています。今後の「微生物エクスプローラーズ」からの発信に注目が集まる中、ますます進化していくであろう岡山大学の研究活動を見逃せません。