岡山大学でシンポジウム
2025-04-09 14:15:45

岡山大学がヘルスケアスタートアップシンポジウムを開催し産学官連携を促進

岡山大学で開催されたヘルスケアスタートアップシンポジウム



2025年4月2日、岡山大学は「ヘルスケアスタートアップシンポジウム」をホテルグランヴィア岡山で開催しました。これは、地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)や、地域中核大学イノベーション創出環境強化事業などの一環として行われました。

本シンポジウムでは、全国から約240人が参加し、ヘルスケア分野におけるスタートアップの可能性や課題について深く理解を深める目的がありました。特に、ベンチャーキャピタルや事業会社とのマッチングを通じて、研究成果の社会実装を目指しています。

講演セッションの内容



開会の挨拶を務めたのは、岡山大学のスタートアップ・ベンチャー創出本部本部長、志水武史准教授です。彼は、シンポジウムの趣旨を説明し、ヘルスケア分野におけるイノベーションの重要性を強調しました。

最初の講演者は、東京科学大学の加藤浩晃臨床教授です。彼は「ヘルスケア事業化に向けたポイント」と題し、ヘルスケアビジネスの成功には規制の理解や市場特性の把握が必要であると指摘しました。この観点から、企業が成功するための戦略を考える重要性を説きました。

次に、経済産業省の山崎牧子課長補佐が登壇し、「ヘルスケア産業振興に向けた国の施策」を発表しました。少子高齢化が進む中で、健康価値の向上に寄与する取り組みを紹介し、自治体や企業における健康経営の重要性も挙げました。

さらに、CYBERDYNE株式会社の山海嘉之社長は「サイバニクス医療健康イノベーション」と題し、医療と介護の新しい形を提案しました。彼は社会実装に向けた制度整備の必要性や、幅広い異分野とのコラボレーションの重要性についても言及しました。

パネルディスカッション



シンポジウムの後半では、パネルディスカッションが行われ、志水本部長がモデレーターを務め、各講演者が現場の課題について意見を交わしました。医療分野のスタートアップにおいて、製品を生み出す力と販売する力が必要であり、マーケティング視点が欠かせないと加藤氏は強調。山崎氏は、制度整備だけでなく、現場の声を反映させる仕組み作りの重要性を述べました。

岡山大学の取り組み



閉会にあたり、岡山大学の三村聡副学長が挨拶し、地域を活かしたイノベーション創出の取り組みを紹介しました。このシンポジウムが、岡山全体での社会変革の第一歩となることを確信しているとの言葉もあり、参加者たちに大きな期待感を与えました。

シンポジウム当日には、CYBERDYNEによる装着型サイボーグ「HAL」のデモ展示や、本学研究者によるポスター展示もあり、参加者は活発に意見交換を行いました。

岡山大学では、スタートアップ創出を目的としたさまざまな支援が行われており、研究シーズやビジネスアイデアの社会実装を目指しています。興味がある方は、ぜひご相談ください。これからも地域中核・特色ある研究大学としての岡山大学の取り組みに期待が寄せられます。


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