無痛分娩の新たな取り組み
2025-07-06 22:13:14

岡山大学と三宅医院、ウィーメックスが協力し無痛分娩の安全性向上に向けた研究を開始

岡山大学と三宅医院、ウィーメックスのコラボレーション



岡山大学病院麻酔科蘇生科、三宅医院、PHCホールディングス傘下のウィーメックスが手を組み、無痛分娩の現場で直面する課題を解決するための共同研究が始まりました。この取り組みは、特に日本全国での無痛分娩の安全な実施に向けての重要な一歩です。

無痛分娩の課題



無痛分娩は多くの妊婦さんにとって魅力的な選択肢ですが、過去には不幸な事故もあり、その安全性への懸念が付きまとう状況です。特に、麻酔科医の不足が問題視されており、無痛分娩を希望する全ての妊婦さんに対応することが難しい現状です。専門の麻酔科医が硬膜外麻酔を担当することは基本ですが、実際にはその人手不足により多くのケースで希望が叶わないことがあります。

共同研究の概要



今回の研究では、無痛分娩を希望する妊婦さんが三宅医院に入院した際、岡山大学病院の麻酔科医が直接現場に出向き、硬膜外麻酔を施行します。そして、麻酔が安定した後は、麻酔科医は岡山大学に戻り、日常の業務を続けながら、ウィーメックス社の遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」を利用して妊婦さんへのフォローを行うという流れです。

このシステムを活用することで、妊婦さんの状態をリアルタイムで把握し、必要なサポートを提供できるようになります。具体的には、分娩の進行状況に応じた疼痛管理や呼吸、循環の確認、さらに麻酔に関連する問題点の解決までを行います。直接的な介入が必要な場合には、再度三宅医院を訪問し、必要な治療を行う体制です。

目指すもの



この研究の初期段階では、患者満足度を向上させることに注力し、その後、安全性についての評価を行う予定です。また、金澤伴幸講師は、「無痛分娩の安心をより多くの妊婦さんに提供できるよう、遠隔医療による制度を整えることが重要です」と述べており、地域における無痛分娩実施の環境を整える意義を強調しています。

結論



岡山大学、三宅医院、ウィーメックスの共同研究は、無痛分娩の安全性を向上させるための一歩となります。この取り組みを通じて、地域に根ざした医療の確立を目指し、妊婦さんたちが安心して出産に臨めるような体制を整えていくことが期待されます。今後の展開にも注目です。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

関連リンク

サードペディア百科事典: 岡山大学 無痛分娩 遠隔医療

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。